sukaumi.org
Sukaumi.orgは『横須賀・葉山の海を守る会』(略称:スカ海)の公式ホームページです。
About Us
Topics
Your Support
message
Activities
Join Us
Links
今、秋谷海岸ではこんな計画が…

秋谷海岸保全計画とは


秋谷海岸(久留和海岸)浸食対策計画説明会 資料概要
資料作成元:神奈川県横須賀土木事務所、国際航業株式会社
※平成15年3月13日の住民、利用者への説明会資料を抜粋したものです。

1.計画説明会の目的
海岸浸食が生じており、崖崩れや護岸の被災が発生している。
県では、海岸浸食を止めるための保全工法を調査、検討中。
「防護を行うこと」に関して、漁師、住民、利用者のご意見を頂き、話し合いながら、よりよい海岸保全を計画するのが目的。

2.これまでの経緯
・平成11年度、県土木、市農林水産課合同で、浸食実態調査。把握、要因の検討
・平成12年度、県土木、市農林水産課合同で、久留和海岸全体の季節的な地形変化や流れ、波浪について調査
・平成12年度、市農林水産課が、久留和海水浴場(漁港範囲)での、浸食対策の計画・設計〜一部着工
・平成13年度、県土木が、引き続き調査、将来予測を行い、地域代表者や学識経験者からなる保全計画検討委員会を開催→県管理海岸における海岸保全計画の策定
・平成13〜14年度、市農林水産課が、久留和海水浴場(漁港範囲)でのL型提、養浜(サンド)施工
・平成14年度、県土木が、久留和海岸関係者説明会の開催→海岸保全計画への反映

3.浸食対策の必要性のまとめ
・崖浸食を防止するため設置した護岸や擁壁によって、土砂の供給が少なくなり、砂浜が浸食された。
・砂浜が浸食され地盤が低下したため、護岸の倒壊や崖の崩落による、様々な弊害が生じている。
・昭和48年〜平成8年までの間に井戸石(黒島)〜長者ヶ崎の区間で、年間約0.5mの速度で汀線が後退した。
・護岸や消波提の機能低下が懸念されることから、浸食を防止するための対策工が必要と考える。

4.住民アンケート調査
期間:H13年12月21日〜H14年1月20日
回収数:234(1000部配布、回収率23%)

5.浸食対策の目標
・防災面→今後の海岸線の後退により、崖の斜面や擁壁、護岸の基部が洗堀され、被害を受けている箇所および浸食が進むと予測される範囲を防護する。
・利用面→沖合いでの漁船航行および漁業活動に配慮する。また、波浪が静穏なときには散策が楽しめるような砂浜を回復する。
・環境面→魚介類の生息場、餌場となっている藻場など海域生態環境に配慮する。また、景観をできる限り阻害しないこと。

6.浸食対策工法について
離岸提工法、突堤工法、ヘッドランド工法、人工リーフ工法、養浜工法、消波提工法
それぞれの対策工の影響と課題

7.対策の考え方
委員会の提言→"砂浜を守る"という方針で、この海岸の浸食問題に対処する
(具体的に→養浜を基本にする。養浜砂の流失を防止できるような対策工を組み合わせる)

8.養浜+組み合わせ工法の選定
突堤による対策は、4つの物理的な理由から好ましくない
→従って、養浜に組み合わせる沖合対策工は"離岸提"、"人口リーフ"とする。

9.沖合施設の方針
景観を守るため、砂浜を守るための沖合構造物は周辺の景観と違和感の無い、目立たないものとする。→人工リーフが望ましい。→不経済なので、できるだけ低天端の施設を採用。

10.海洋構造物への海洋生物の着床例
テトラポッド、平面型ブロック(主体:水産総合研究所相模湾試験場)の例

11.水産増殖のための工夫、秋谷海岸沖での実証例
出典:『自然と生物にやさしい海域環境創造事例集』(財)港湾空間高度化センター

12.解決すべき課題点
・久留和海岸の浸食は、様々な被害が出ているため、早急に対策を講じる必要がある。
・人工リーフを採用したが、規模、配置、構造については、まず、漁業者のご意見を反映しなければならない。
・住民や利用者からのご意見を頂き、相互理解を深めつつ、久留和海岸の「防護」「利用」「環境」の調和のとれた保全計画を策定しなければならない。



Back


免責事項リンクについて
Copyright © . sukaumi.org All Rights Reserved.